睡眠時無呼吸症候群とEDの関係

睡眠時無呼吸症候群になると、眠っていても体が休まらず疲労が溜まっていきます。ときにはEDなどの合併症を引き起こすことも。30~60代の男性に多い病気なので、当てはまる人は気をつけましょう。

≪睡眠時無呼吸症候群とは≫

睡眠時無呼吸症候群とは眠っている間に呼吸が止まってしまう病気を指します。SASとも呼ばれ、30~60代の男性がかかりやすい病気です、

無呼吸(10秒以上気道の空気の流れが止まった状態になる)が一晩に30回以上、または1時間に5回以上あれば睡眠時無呼吸症候群に該当します。睡眠中のことなので症状があっても気づくのが難しいですが、睡眠時無呼吸症候群になると起きている間にもさまざまな問題が起こってくるので、気づいて治療することが重要です。

代表的な症状はいびきです。睡眠時無呼吸症候群の人は毎晩いびきをかく、いびきが大きいといった特徴があります。家族などに寝ているときによくいびきをかいていないか聞いてみましょう。

また、睡眠中に呼吸が何度も止まると酸素不足を補うために心拍数が上がってしまうので、体がしっかり休めません。そうすると日中に強い眠気や倦怠感、集中力の低下などが起こります。しっかり眠っているはずなのに、昼間なぜか調子が悪いという方は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみましょう。

≪睡眠時無呼吸症候群はEDにも関係する?≫

睡眠時無呼吸症候群の合併症にはED症状もあります。睡眠時に呼吸が停止すると、夜間の酸素飽和度が低下します。すると、血液中の酸素濃度が低下して血が固まりやすくなるので、動脈硬化につながり、勃起に関わる血流が滞ってしまうのです。

欧米で行われた調査によると1025名のED患者のうち43.8%が軽度の睡眠時無呼吸症候群にかかり、19.6%は中等以上の睡眠時無呼吸症候群を患っていました。また、睡眠時無呼吸症候群の患者に行った調査では48%の人が射精障害や性欲低下がみられたと答えています。この調査からもEDと睡眠時無呼吸症候群には密接な関わりがあることがわかります。

合併症によるEDに悩んでいる場合は、原因となった睡眠時無呼吸症候群を治すほかにも、病院でバイアグラを処方してもらうことで改善することもできます。

≪睡眠時無呼吸症候群を治すにはどうしたらいい?≫

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は病院へ行って治療してもらいましょう。代表的な治療法には「CPAP療法」と「マウスピース」があります。CPAP両方は最も普及している治療方法で、装置からエアチューブを伝って鼻に装着したマスクに空気を送り込むことにより、無呼吸を防ぎます。

マウスピースは下あごを上あごよりも前方に出す形で固定することで、起動を広く保って無呼吸を防ぐ治療法になります。CPAP療法に比べ簡単にできますが、重症の患者にはあまり効かないというデメリットがあります。

外科的手術で治す場合もあります。手術は睡眠時無呼吸症候群が原因でアデノイドや扁桃肥大が起こっている場合に有効です。一番メジャーなのはUPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成手術)で、気道を塞いでいる物質的な要因の「軟口蓋」、「口蓋垂」、「口蓋扁桃」を取り除くとで症状を改善します。ただ、声が若干変わったり、液体を飲んだときに鼻の方へ逆流したりという後遺症が残る可能性があり、さらに何年か経つと切除した部分がもとに戻って病気が再発することもあります。手術を行うかはデメリットも考慮して決めましょう。