睡眠障害について正しく知ろう

睡眠は、食欲・性欲とならび、人間の三大欲求の一つとされます。適切な睡眠生活が守られないと、生活するうえでさまざまな障害が起きるだけでなく、うつ病などの怖い病のリスクも生じさせます。

快適な睡眠が守られない状態や症状を総称して睡眠障害といいます。厚生労働省によると、日本の成人の5人に1人が不眠に悩んでいるとされ、深刻といえるでしょう。日本人の多くが悩む睡眠障害とは何なのか、原因や症状、治療法について説明します。

≪睡眠障害とは?≫

睡眠障害とは、一般的で良好な睡眠の状態が保てない症状をいいます。何かの原因で、睡眠ができない、または睡眠しているのに異常に眠い、といった状態は睡眠障害の一例です。単に眠れないことだけが睡眠障害ではありません。

よくいわれる睡眠障害の一つが、不眠症です。不眠になる原因は生活環境や食生活によるもの、ストレスなどの精神的なもの、または服用している薬によって引き起こされる場合など、いろんなケースが考えられます。

また、十分な睡眠を取っているにも関わらず、日中眠くなるという過眠症、睡眠中に異常な呼吸状態になる睡眠呼吸障害、昼夜のリズムが逆転して1日の行動に支障が出てしまう概日リズム睡眠障害など、睡眠に関わる症状や病気はさまざまです。

≪睡眠障害のいろいろな症状≫

睡眠障害にはさまざまな症状が見られますが、その症状も、大きく分けて自覚できる症状と、他人の指摘を受けて気づく症状の2つがあります。その2つについて簡単に説明します。

・自覚できる症状
まず不眠という症状が挙げられます。寝付きが悪くて眠れない、睡眠に入ってもすぐ目覚めてしまう、熟睡できない、などの症状です。そうした睡眠障害の場合、精神疾患や他の身体的な病状が原因の場合もありますので、他の病状の可能性も含め、判断する必要があります。

その他にも日中眠くて仕方のない過眠、就寝時に脚がむずむずするなどの異常な感覚、リズムが悪くなるなどの問題があります。

・人からの指摘で気づく症状
いびきや無呼吸状態など、自覚できない症状も見られます。睡眠時無呼吸症候群の可能性もありますので、体重や飲酒の量など、身体や生活習慣のチェックを行って判断します。

その他、睡眠中に寝言をいったり、大声を出したりする症状もあります。この場合、夢を見ているケースも考えられますので、その関連性を調べ、診断するかたちです。

≪睡眠障害の治療法は?≫

睡眠障害はその病状や原因によって適切な治療法を選択する必要があります。眠れないからといって簡単に睡眠薬に頼るのではなく、まず何の疾患なのか医師の診断を受け、それに応じた治療を行い、病の根元を絶つ処置が大事といえるでしょう。

・睡眠時無呼吸症候群
経鼻的持続陽圧呼吸療法などの治療法が用いられます。また、肥満や飲酒、睡眠薬が原因の場合は、生活習慣の改善が必要となります。

・過眠症
基本的には、日頃の睡眠コントロールなど、生活管理の徹底が推奨されます。夜間の十分な睡眠と規則的な生活が大事でしょう。また、医師の診断によっては眠気に対して中枢神経刺激薬が使用される場合もあります。

・概日リズム睡眠障害
改善のポイントは、日光を浴びることです。体内時計をリセットして正常な1日のリズムを掴むには、朝の陽光をしっかり浴びることが大切といえます。

・不眠症
不眠症状に応じて、睡眠薬が使用されます。その場合は、医師のアドバイス通りの用法や用量を守って適切な使用を心がけましょう。絶対に守るべきことは、お酒と一緒に飲んではならないということです。また、リバウンドのリスクもありますので、やめるときは医師の指示に従い、緩やかに使用を中止するようにしましょう。

≪睡眠障害は国民病?≫

今、1500万人から2000万人の人が何らかの睡眠障害を抱えているといわれます。この数字からして、睡眠障害は国民病といっていいかもしれません。

現代の日本社会で生きている私たちは、いつ睡眠障害と診断されてもおかしくないというのが実状かもしれません。睡眠障害にならないためにも、日頃から規則正しい生活習慣を心がけるなど、まずは出来ることからはじめて予防に取り組みましょう。



Copyright© Insomnia Solution All Rights Reserved.