脳内ドライブで遠くまで旅行

私の知り合いに、旅行会社に勤めている人間がいます。20代後半の女性なのですが、ツアーコンダクターとして色々な所にお客さんを案内しており、毎日のように飛び回っています。

≪ホテルばかりにいるので家に帰ると落ち着かない≫

その彼女は、ツアコンで旅先のホテルに泊まることが多いため、実家のある東京都内に帰って自分の部屋にいるとだんだん落ち着かなくなってしまったそうです。

普通はホテルだと落ち着かずに、実家に帰ると落ち着くと思うのですが、旅の仕事が楽しいために家に帰るとさみしくなってしまうのだそうです。職業病なんでしょうね。

実家にいるとどうしても旅先に行ったときの楽しさが甦ってしまい、なかなか眠れなくなってしまいました。真面目な女性ですので、仕事のことを四六時中考えているため余暇をどう過ごして良いのかわからなくなったようです。

≪旅行の仕事が楽しすぎて妄想≫

そこで、彼女は寝る前にいつも妄想をするようになりました。旅行に出かける妄想です。まず自分が今日行きたい土地を考えます。そして、その土地の名産や観光スポットを想像してみます。日本国内の地方でしたら、だいたいのことは頭に入っていますので、その土地に行って1泊するのにどこで何をして楽しもうかということを考えるのだそうです。

そして普段はバスに乗っているので自分が生きたい道ではいけませんが、自分がドライブした気になっていつもは通らない道路を走って途中寄り道をして買い物をしたりするそうです。そんなことを考えながら目を閉じているうちに、だんだん眠気に襲われて気が付けば朝になっているとのことです。

一度、夜中に起こされて見てみると母親が心配そうにのぞきこんでいたそうです。「どうしたの?」と何事か聞いてみたところ、むしろ「どうしたのはこっちのセリフでしょ!?」と言われ、よく聞いてみると彼女が寝言で「集合してくださ~い!」と大声で何度も言っているので心配になって部屋に見に来たらしいのです。

親が心配するほど仕事に熱心な彼女ですが、さすがにちょっと行き過ぎています。現実でも旅行をして、寝るときの脳内でも自分で車を運転して旅行しているというのも凄いですが、夢の中の旅行先でもツアコンとしての仕事を全うしてお客さんを集合させているというのですからその職務意識の高さに感心するやらあきれるやら。

彼女は自宅の部屋で良く眠れるように、地球儀を買って寝る前に世界中の土地を一か所ずつ覚えるようにしたそうです。そうすれば国内旅行の仕事と重ならずに、遠くへの旅行の夢が見られると思ったからだそうです。その気持ちは良くわかりませんが、寝言を言うこともなくなったそうです。

また、部屋の壁にプラネタリウムを映し出す器械を購入して、今では空の旅まで楽しんでいるんだとか。熟睡する方法は人それぞれですね。



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